芸人

私は、職業の中で1番芸人という職業を尊敬しています。それは、私が幼少期の頃からテレビっ子で、関西人だということもありお笑い番組をずっと見てきたからお笑いが大好きだということも大きく影響していると思います。

しかし大人と呼べる年齢になって改めて思います。

芸人、特に売れている芸人は、優しくないとできない。愛がないとできない。

「人を笑わせる」ということは、コミュニケーションにおける相手に対しての最大限のおもてなし、そりゃ優しさや愛がないとできないこと。だけど、攻めた発言をしないと爆笑はとれない。でも攻めすぎたことを言うとドン引きされて笑いはゼロ。売れている芸人さんは、この境界線を見極めるのが抜群にうまい。この境界線は相手、状況、雰囲気によって変わるから見極めるのは実は本当に難しい。

テレビでもダウンタウン松ちゃん、有吉、坂上忍、攻めた発言で名を馳せてる芸人も決して人を不快にさせない絶妙に攻めた毒を盛りますよね。優しさや愛が垣間見える毒だから笑える。あれは職人技ですね。直接的な優しさや愛じゃなく、決して自分を押し出すやらしさがないのがこれまた粋ですね。まさに日本人らしい表現。この感覚、アプローチ法は日本人にしかない独特なもので、芸人さんはすごいな、憧れるなと何度も思わされます。